Google Ad Grantsってぶっちゃけ何がいいの?NPOは何ができるの?

2014年7月にGoogle for Nonprofitという「Googleのサービスの一部を非営利団体は無料で使えるよ!というサービス」が公表されました。

その中で、Google AdWordsという「Googleの検索結果画面の上とか右とかに出てくる広告枠に広告を載せることができるサービス」も無料で使えるようになりました。

Google Ad Grantsとは、非営利団体向け無償枠のGoogle AdWords(Google広告)のことです。

しかし、大多数の人たちにとって、Google AdWordsは閲覧するものであり、リンクをクリックするものであって、広告を出稿するなんて考えたことはないと思います。

この記事では、インターネット広告ど素人の私が試行錯誤しつつAd Grantsを運用してみて得た経験をまとめてみます。

まずはこの本を読みましょう

Google AdWordsについて全く知らない私は、まず以下の本を読み込みました。

まずは専門用語が分からないと使うも何もないんです。

私も最初「とりあえず触ってみたらわかるでしょ!」というノリでやってみたのですが、専門用語が多すぎて、全く何をやっていいか分からず、パソコンの前で固まってしまいました。

これさえ読めば、専門用語は理解でき、管理ツールが使えるようになるので、最低限の広告出稿まではいけるようになります。
ただし、Ad Grantsは結構制約があるので、それを説明します。

ちなみにこの制約のせいで、この本で紹介されている機能の50%程度は使えません。。

検索連動型広告のみ出稿可能

検索連動型広告というのは、Google検索結果画面に表示される広告のことです。

Googleの広告は大きく分けて、「検索連動型広告」と「ディスプレイネットワーク広告」というものがあります。

ディスプレイネットワーク広告というのは、例えば、化粧品関連のWebサイトを見ると右側とかに特定の化粧品の広告が表示されます。
また投資信託のWebサイトを閲覧すると、同じ画面に特定の投資信託の広告が表示されます。

このWebサイトの中に埋め込まれていて、そのWebサイトのテーマに基づいた広告が表示されるものを「ディスプレイネットワーク広告」と言います。コンテンツ連動型広告とも言いますね。

それとは違い、「検索連動型広告」はGoogleの検索結果画面にしか表示されません。

どちらがいいかと言われると、使い方によるらしいのですが、「検索連動型広告」は競合他社と一緒に表示されますし、そもそも画像を用いた広告が表示できません。

その一方で「ディスプレイネットワーク広告」は画像で表示できますし、ある特定の一社の広告が表示される場合が多いです。

ちなみに「ディスプレイネットワーク広告」を無料で使える方法もあります。
Yahoo! JapanがやっているLinks for Goodです。

これについてはまた別の機会にお話しします。

というわけでこの制約のせいで、上の本の半分は使い物になりません。

Google内での検索のみ利用可能

Google AdWordsでは「検索ネットワーク」というものがあります。
これは、Googleが検索エンジンを提供している提携先のWebサイトやYou Tubeのことです。

Ad Grantsでは、「検索ネットワーク」先には掲載されません。あくまでGoogleの検索結果画面のみで利用可能になります。

月額約120万円(10,000ドル)まで利用可能

Ad Grantsはいくらまででも使えるわけではなく、上限が設定されています。
この上限の範囲内でしか使えないわけですが、最初はまず間違いなく使いきれません。

一般企業ではインターネット広告費が月100万円なんてすぐに使ってしまうのですが、Ad Grantsではなかなか使い切ることができません。

理由は次の制約です。

1日329ドル/1クリック2ドル

この1クリック2ドルが結構の制約になります。

Googleの検索結果の広告エリアは、一定のエリアだけなので競争が発生します。
花火大会会場や花見会場でいい場所を取るための、場所取りみたいな感じですね。

しかし、花見会場とは違い先着順ではありません。
Google広告は、オークション制を取ります。同じ広告エリアで競争になった時にクリック単価が高い方が表示されるんですね。

例えば、「アフリカ 寄付」という検索ワードでGoogle検索してみましょう。
広告には大手外資系国際協力NGOがたくさん表示されます。

こういうよく検索されるワード(ビッグワードといいます)の広告枠は競争が激しいので、単価も高いんですね。
おそらく大手NGOは200円や300円ではない結構な額のお金を自分で出して、この広告枠を買っていると想像されます。

そうすると2ドルで表示されるようにするためには、あまり競争は激しくないけど、結構検索されていて、かつ自分たちが見てほしい人たちにちゃんと届くようなワードを探す必要があります。

ここが一般的なGoogle AdWordsとは違う難しい部分でもあり、Ad Grantsの醍醐味です。

Google AdWordsだとクリック単価が自分で決められるので、単価の高い商品の広告などで費用対効果がよければ、単価を上げるのです。

しかし、Ad Grantsだとそれができません。

じゃあ何がいいの?

じゃあ使えないじゃん!というとそんなことはありません。使えます。

私は上記の本を読んで、最初に試行錯誤しながら、ボランティア募集の広告を出稿しました。
ボランティアの募集をGoogle AdWordsでやるところはほとんどなく、ブルーオーシャンだったんですね。

「NPO ボランティア」と検索すると常に上に表示されていたおかげで、半年で数人しか来なかったボランティア応募者が1か月で何人も来ることになりました。

じゃあ寄付は?と言われるかもしれませんが、ここはあまり成果が出せていません。
1クリック2ドルの単価だと限界があるのかもしれませんが、試行錯誤を今もしています。

直接寄付への誘導はなかなか難しいですが、イベントへの招待を広告してリアルでお話するとか、ボランティアやインターンとして来てもらう中でファンになってもらってからサポートしてもらうという流れがいいのかもしれません。

改善しただけ結果が出る

Google Ad Grantsは奥が深いです。短期間でPDCAを回すことで色々なことが試せます。

結果として一番うれしいのは、Google検索のトップに出るときです。

SEOとかで地道にやってもGoogle検索でトップを取るのってなかなか難しいと思うのですが、Google Ad Grantsだと設定したら、数時間後にはトップに表示されます。

もちろんその検索ワードがターゲットとなる層に見てもらえなければ、自己満足なのですが、それでもやっぱり素人でもここまでできるのは楽しいですね。

さいごに

いま、Google Ad Grantsで試行錯誤している方がいましたら、ノウハウを共有したいので、ぜひTwitterで連絡ください!

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