愛媛ブログ:愛媛のタルトはあのタルトにあらず

「タルト」という名前を聞くとどんなお菓子を想像するでしょうか?

愛媛県出身者以外の方々は、クッキー生地の器の上にフルーツとかチョコやカスタードソースがのった、あのお菓子を思い出すと思います。

しかし、愛媛県民は「タルト」を聞くとほぼ100%の人が、上の写真のような「あんこが中心に入ったロールケーキ状のお菓子」を頭に思い浮かべます。

私も18才で愛媛を出るまで、一般的には「タルト」がクッキー生地のタルトを指すことを知りませんでした。
もっというとそのタルトがタルトという名前であることも知りませんでした。

タルトとは薄く焼いた、もしくは焼いてスライスしたカステラ生地で餡を巻いて作るロールケーキ状の菓子。愛媛県松山市の郷土菓子となっており、茶菓子として供されるほか、土産品、贈答品としても用いられる。タルトといえば、「皿状にした生地にフルーツなどを盛り付ける焼き菓子」の方のタルト (tarte) が一般的だが、愛媛県では主にこの郷土菓子を指す。
Wikipediaより

エッグタルトとの出会い

そんな私がタルトショックを受けたのは、「エッグタルト」です。
エッグタルトは、主に中国や香港で有名なお菓子で、クッキー生地にカスタードフィリングの入った手のひらサイズのあのお菓子です。

しかし私は生まれて最初にエッグタルトという名前を聞いたとき、スライスしたあんこのタルトに卵をディップしてフレンチトーストやピカタの状態になるように焼き上げたものだと思っていました。

さすが中国の人たちは、エキセントリックな食べ物を考えるもんだと納得して何年か過ごした覚えがあります。

そんな私がタルトの本当の姿を知ったとき、なかなか受け入れられませんでした。
これまで私がタルトだと思っていたものとは、これからどう折り合いをつけていけばいいのか分かりません。
どうやって呼び分けていけばいいのか、誰も教えてくれません。

なぜタルトが生まれたのか

元々は、長崎からカステラ文化が愛媛に入ってきたのが始まりです。
元はジャムを塗ったカステラだったらしいのですが、舶来品をカスタマイズして、自国化するのが得意な日本人は、それをあんこに置き換え、愛媛県内で広まったらしいのです。

ちょうど木村屋の創業者が、パンを見てまんじゅうを思い出しあんぱんを作ったように、カステラにあんこを入れるという着想を得たのだそうです。

タルトブランド

ここから愛媛に遊びに来て、タルトをお土産に買って帰る方にはぜひ覚えてほしい、愛媛県民によるタルトブランドの区別です。

一六タルト
タルトといえば一六タルトというくらい、愛媛でも有名なタルトブランドです。体感的にも一番流通しているし、百貨店の諸国銘菓や四国物産展でも一六タルトがよく並びます。

一六タルトといえば、あんこに柚子を刻んだものが有名で、柚子の風味があんこの甘さを上品にしてくれる逸品です。

一六タルトは、愛媛にゆかりのある伊丹十三監督を起用したローカルCMがあるくらい広報に力を入れているので、愛媛でもナンバーワンブランドです。

ハタダ栗タルト
タルトに栗を入れるという画期的なアイデアを実現したのが、我が新居浜が本社の畑田本舗。
刻んだ栗が入ったハタダ栗タルトに、丸ごと栗が入った御栗タルトもあります。

最近では一本3000円くらい(だいたい普通の栗タルトで500円くらい)する特別な栗が入ったタルトも販売しています。

個人的には、タルトのあんこと栗という奇跡のマリアージュを実現しているハタダの栗タルトが一番好きです。

六時屋のタルト
ちょっとマイナーですが、おそらく愛媛のタルト業界で3番手であろう会社が六時屋です。

なぜマイナーかというと一六本舗と畑田本舗は、愛媛県内でCMをしているんですね。でも六時屋はしていない(またはしていても記憶に残らない)のです。

でも六時屋は六時屋でオリジナリティがあり、一口サイズの小さいタルトを小分けで販売しています。
親戚や会社の同僚にお土産として買って帰るときは、この一口サイズが重宝します。

なので、意外と愛媛県内のお土産屋さんでは見かける存在です。

最後に

みなさん四国に来た時は、ぜひ愛媛にお立ち寄りください。
そして色々な味のタルトをご賞味いただければうれしいです!

また各地で行われる四国物産展や百貨店にある諸国銘菓コーナーでも愛媛代表として置かれていることが多いので見てみてください!

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